今回のマンダリンのアフタヌーンティーはいつもと違ったコンセプト。タイトルに“ジュール グーフェ” とあります。ジュール グーフェとは…
1800 年代、パリの料理界で大活躍し、フランス料理の基礎を書き遺した天才料理人、ジュール グーフェ。2017 年、グーフェの古典を紐解き、フランス料理の根本と向き合う、副総料理長ニコラ ブジェマ。
およそ 200 年の時間を経て、シェフ ニコラが現代にジュール グーフェの料理を蘇らせます。(公式サイトより)
とのことで、めちゃめちゃ楽しみにしておりました。本当は6月に友人と約束していたのですが、のっぴきならない事情で延期に…。我慢できず、一人で来訪してしまいました。
レビュー
■食べ物
<セイボリー>
きゅうりのタルト ラビゴットソース
フランス風プティパンとアスパラガス
オマール海老とミニケッパーのカナッペ
サーモンマリネトースト アンチョビバター
チキンベルヴュー
今回はやはりいつもとはちょっと違って、言うなれば大胆な感じ。奥にあるきゅうりのタルトはほんとに新鮮なきゅうりそのまんまでインパクト大だし、右上のオマール海老、こんな大きなオマール海老のせちゃっていいの!? という感じだし(すごくおいしかった)。
真ん中のプティパンはミルク風味で甘めのお味。柔らかいアスパラガスが挟まっていました。左のチキンのものと手前のサーモンマリネトーストは、何気ないけれど食べてみるとその素材のレベルを感じることができるお味でした。
要するにどれもおいしかった。マンダリンのセイボリーは鉄板のおいしさです。
<スイーツ>
ミニサヴァラン バニラ風味のクリーム添え
さくらんぼのジュレ サバイヨン
モカババロア
オレンジのタルトレット
レディのワンバイトチョコレート
ピスタチオマカロン
いつも(個人的に)足を引っ張るマンダリンのスイーツ群。今回はたまたまなのか好みのものが出揃い、いつもより幸せ指数が高かったです。
ケーキがどーんと出るより、プチフルールを一口で頬張るのが好きなので、そういう意味でもはなまる。名前から魅力的な「レディのワンバイトチョコレート」は写真上の、棒が突き刺さったやつ。チョコレートというか、チョコレートに浸かったマドレーヌって感じ。さくらんぼのジュレは、上にふわふわのメレンゲ?のようなものがのっていて、ジュレの酸味を優しく包みこみます。モカババロアは、一口でがぶっといっても、モカの風味とクッキー部分を一緒に楽しむのが口の中でとても楽しかった。
写真右のミニサヴァランに突き刺さっているスポイトは、アルコールが入っているんだそう。アルコールが好きな方はしぼって、苦手な方は外して食べてくださいとのこと。ほ〜〜〜!(外す)なんか、すっごい不思議な感じ。なんらかの液体でひたひたなんですよ。オレンジのタルトは余計なものがのっていなくて大人テイスト。紅茶に合わせるのにぴったり。マカロンは、うーん、某友人のおかげで舌が肥えてしまって、あまり良いと思えなかった。
<スコーン>
これまではチーズとプレーンが出ていたけれど、今回はチーズとアーモンド。コンフィチュールも、レモンカードとブルーベリーではなく、赤すぐりとチェリーのコンフィチュールになっていました。レモンカード大好きだったけど、毎回来ている身としてはやはり変化があるのも楽しい。
はんぱなくおいしい〜〜〜このスコーンだけでもマンダリンに来る価値あるなあという。
■紅茶
・ルピシアの紅茶がメイン。
・今回のシーズナルティーは「マンゴーティー」。アイスでいただいてさっぱりしました!
・カップ提供はやっぱり嬉しい。
・空になるとすかさず聞きに来てくださるので次何にしようか考えながら飲むと◎
■ハード
内装→なんと、ひとりの当日予約だったにも関わらず端っこの窓際の席をご用意いただきました。いつも絶妙な席を用意してくださるので、ひとりでも落ち着いて過ごせます。
景色→こうしてたくさんのビルを見ていると、その中で働いているひとりひとり、そして道ゆく人々それぞれの人生に思いをはせてしまって頭がくらくらする。なんて膨大なんだろうこの世界は。吸い込まれてしまいそう。
接客→相変わらずスマートです。
全体の満足度
超がつく主観ですので悪しからず。
★★★★★
スコーンの安定したおいしさ、リピートに耐えうる高いシーズナル性、プロフェッショナルな接客、くわえて今回は好みのスイーツが多かったということで当ブログ初の5つ星。またこういう企画ものやってほしいな。
次回の金魚鉢をイメージしたスイーツとやらも楽しみですね。